あつた白鳥クリニック

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社交不安障害に対する認知行動療法について

2019年7月19日
 次のような場面で不安や緊張を感じた経験はありますか?

◇会議など人前で発表をする場面で、動悸や体のふるえを感じることがある。
◇1対1なら普通に話せるけど、集団になると「自分の言ったことを変に思われたらどうしよう」と考えて、思うように話せない。
◇お店に入って、店員さんから話しかけられるといつも以上に緊張して、その場を離れてしまう。
 その時、頭の中では「変わったお客さんと思われるのが怖い」と考えている。
◇仕事で後輩を指導するような立場になってから「頼りない先輩」「仕事ができない人」などと思われていそうで、いつも周りの顔色を見ながら仕事をするので疲れてしまう。

このような内容に心当たりがある方は、「社交不安障害」という症状が邪魔をして、生活に支障をきたしている可能性があります。

社交不安障害の特徴として、人前で何かを発言したり、行動することに対して不安や緊張を感じやすく、そのために自然とそのような場面を避けてしまう(回避)傾向がみられます。

また、なぜ不安や緊張を感じやすくなるのか?その考えの特徴として、「自分は変に思われている」「こんなこと言ったら変にみられるんじゃないか」など「他者からの否定的な評価」を過剰に気にすることが挙げられます。

さらには、動悸や声や体のふるえ、発汗などの身体症状が出ることで、「声がふるえている姿を見られて、みんなから変に思われる」など否定的な考えが強くなり、余計に注意が自分に向いてしまう「自己注目」という症状にとらわれ悪循環に陥ります。

このように社交不安障害では、「他者からの否定的な評価」という「考え方の特徴」、動悸がふるえから自分の体に注意が向かう「自己注目」という「注意の特徴」が見られ、さらには、それらの身体症状を和らげるために、無意識で不安を隠すような行動、「安全保障行動」を取るようになります。

例えば対人場面であれば、「愛想笑い」、「相手から目線をそらす」、「話を早めに切り上げる」などです。これらの行動は、一時的に不安が下がるメリットはありますが、それをしている以上ずっと不安を抱え続けることになり、結果的に「不安が維持されてしまう」ことにつながるのです。

認知行動療法では、社交不安障害の特徴である「他者からの否定的な評価」、「自己注目」、「安全保障行動」などにアプローチしていきながら、最終的には不安がなくなることはないですが、苦手な場面を回避することなく、自分らしく振る舞えるようになることを目標に取り組んでいきます。

上記のような症状にお悩みの方は、薬物療法とカウンセリング(認知行動療法)を併用することで、治療法効果が挙がるとの研究報告があるので、どうぞお気軽にご相談ください。