あつた白鳥クリニック

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「薬を手放したい」、パニック障害でお困りの方

2019年7月23日
パニック障害は、突然何も前触れなく動悸、息切れ、めまいなどの身体症状が出現することで不安が強くなり、その後発作が起こった場所やそれ以外の電車、エレベーターなど特定の場所に行けなくなるこころの病気です。

<パニックの発症率>
 一生涯で100人に1~2人がなると言われており、発症年齢は20代~30代の人に多くみられます。また性別に関しては、女性がなりやすいと言われています。
 最近では、芸能人にもパニック障害になったことを告白する人が増えており、この病気の原因は脳内で起こる神経機能の異常と考えられていますが、はっきりとした原因はまだ解明されていません。

<パニック障害の4つの中核症状>
①パニック発作
 動悸、息切れ、めまい、発汗、吐き気、現実感消失、死への恐怖 など。
②予期不安
 「また発作になったらどうしよう」「倒れても誰も助けてくれないかもしれない」など。
③広場恐怖
 バス、電車、車の運転、トンネル、高速道路、自宅に1人、デパ地下 など。
④身体感覚過敏
 めまいのような浮遊感、ドキドキ、満腹感 などに過敏になる。

<中核症状に対する治療法>
①パニック発作
・呼吸を整える練習(呼吸法)
・身体の緊張を和らげる練習(リラクセーション)
②予期不安
・予期不安を整理し、考え方の幅を広げる練習(認知再構成法)
・予期不安が生じても、不安にのみ込まれないようにする練習(マインドフルネス)
③広場恐怖
・①、②に対する治療を踏まえ苦手な状況に行き、不安を克服する練習(状況曝露療法)
④身体感覚過敏
・苦手な身体感覚を作りだし、身体感覚が生じても大丈夫という体験を学ぶことで、身体感覚に対する苦手さを克服する練習(身体感覚曝露療法)

 これらの治療法は、認知行動療法がベースになっています。パニック障害は、薬物療法が中心ではありますが、お薬だけの治療では改善はみられません。薬だけに頼り切らない、上記のような治療法を組み合わせることで、パニック発作などの症状をゼロにするのではなく、「症状に振り回されない生活」を目指すことが最終的な治療目標になります。

 認知行動療法は、「自分自身が自分の治療者になる」ことを目的としており、そのために、カウンセリングやグループ療法などで学んだ対処法をご自身で使えるようになって、いずれは、薬やカウンセラーなしでも自分一人で対処できることを目指すための方法です。

 当院では、「薬に依存せず、少しでも薬を手放していきたい」「自分一人で対処できるようになりたい」「パニック発作に振り回されず、自分らしい生活を取り戻したい」などと考えている方に向けてお薬だけに頼らない対処法をお伝えしますので、どうぞお気軽にご相談ください。