ここ数年で「大人の発達障害」という言葉が知られるようになってきました。聞いたことのある方も多いのではないかと思います。今回は、そんな大人の発達障害についての知識をお伝えできたらと思っています。

　まず、「大人の発達障害」とは、子どもの頃には大きな支障がなかった、または目立たなかったため、障害の存在に気づかないことが多くあります。そして、社会人になってから仕事や対人関係が上手くいかないといった支障を感じて心療内科へ行き、発達障害と診断されるといったことがあります。

　発達障害には、自閉症スペクトラム障害（ASD）や注意欠陥多動性障害（ADHD）があります。それぞれの発達障害に代表的な特徴は以下のようなものがあります。

●自閉症スペクトラム障害（ASD)の特徴
　・一方的に話しかけしまう
　・相手の気持ちをくみとることができない
　・会話のキャッチボールが上手くできない
　・ルールなどにこだわってしまい、柔軟になれない

●注意欠陥多動性障害（ADHD)の特徴
　・忘れ物が多い
　・落ち着きがない
　・集中できない
　・整理整頓が苦手

　上にあげた特徴などで日常生活でお困りの方や、「自分は発達障害ではなか？」と気になっている方もいるのではないでしょうか？

　当院では、発達障害の検査や治療を行っております。治療に関しては、コミュニケーションが苦手な方がスキルを身につけるためのグループ治療も行っています。

　発達障害の検査やグループ治療に興味のある方は、まずご予約いただき、ぜひご受診ください。その中で今後の治療方針の説明をさせていただきます。